学習効率を高める「学習のための学習」
「努力は結果を裏切らない」という言葉を運動部の人などはよく耳にしてきたことと思います。
確かに長年努力を積み上げていくということはそれ自体が自分にとっての自信になり、確実にパフォーマンスを発揮することができる大きな要素になるということは確かです。
ですが本当に努力だけで結果を出すことができるのかというと必ずしもそうではないというのが現実です。
必死に毎日寝る間も惜しんで努力をしてきたのに、実際の競技や試験ではほとんどよい成績を残すことができなかったという経験がある人も多いことでしょう。
人は何か素晴らしい結果を出すことができた人を見ると、「きっと影ではものすごい努力をしてきたんだろう」と思ってしまうものです。
ですが結果というのは残酷なもので努力をすれば100%成功をするのではなく、成功するための努力をした人が運良く成功するというのが真実です。
適切な結果を出したいと本気で考えるなら、まずは結果を出すための練習方法、つまり「学習するための方法の学習」をすることが必要となります。
効率的な努力をするためには
闇雲な努力が全く無意味とまでは言いませんが、効率ということで考えるとかなりムダが多いというふうに言うことはできます。
闇雲な努力を好んだり他人に強制する人によくあるのが、前述もしたような「努力は必ず報われる」という考え方です。
逆に言うと「努力をしない人が報われるのはおかしい」という目的と手段が逆転した価値観を持っているということでもあり、効率的な努力をすることそれ自体を不道徳だと責めることもあったりします。
効率的に自分のスキルを高め、確実に成果を上げていくためにはまずは「努力しないで成功するのはよくない」という誤った考えを捨てる必要があります。
結果よりも努力を優先させる考えは、「これだけ努力をしたんだから結果を出さなくてもいいだろう」という自分への免罪符にもなったりします。
闇雲に努力をするということは自分に厳しいように見えて実は何よりも自分に甘い考えによる行動なのだということを忘れてはいけません。
努力の量よりも質を高めることを常に考えた行動をしていきたいですね。