20代に発生しやすい新型うつ病とは

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うつ病と新型うつ病の違い

うつ病と言うと、一度発症すると何事に対しても症状が表れてしまい、一見してもその苦しみや辛さが一目瞭然という事がほとんどです。
うつ病の発見は比較的遅れにくく、周囲のサポートを仮ながら、自立に向かっていくという方も少なくありません。
うつ病は世間一般的にも珍しくなく、心の風邪として認識されることがほとんどです。

ですが近年登場した新型うつ病の場合、今までのうつ病とは根本的な作りが異なります。
新型うつ病の場合は、自分が好きなことをしている時には普通で、楽しく過ごす事が出来るのですが、自分が嫌なこと、あまりしたくないことに関しては、簡単に情緒が不安定になるのです。
突然涙を流したり、突然自殺衝動に駆られたり等、自分自身でもどうしてそんな事になっているのか分からず、周囲に助けを求めたくても、助けを得られにくい環境にあります。
自分自身でどうにかしようにも、何が原因か分からずに、ただただ一人で思い悩んでしまうタイプが、こちらと言えるでしょう。

新型うつ病の大きな特徴は、自分の好きなことをしている時はあくまで普通で楽しんでいるので、周囲が発見に気がつきにくいという点が挙げられます。
本当に死にたいと思って居るのを、冗談で捉えられてしまった結果、悲惨なことになる場合も多いのです。
新型うつ病の場合は、集中力が散漫で、ちょっとした事でモヤモヤと悩んだり、不安になったり、すぐにきれたりして、相手に責任をなすりつけるような傾向もあるでしょう。

うつ病に比べると、新型うつ病の方が攻撃的な部分が強いこともあり、周囲から避けられやすく、結果として病気に気がつくのが遅れる事もあります。
一緒に暮らして居るご家族や、周囲の人間が気がついてあげられるかどうかが、新型うつ病の方を救う方法です。

新型うつ病は20代の発症率が高い

新型うつ病の場合は20代、特に女性に多いとされており、普段は本当に良い子と思われている人が少なくありません。
あまり自己主張をすることがなく、周囲の目ばかりを気にしてしまうようなタイプで、どこにでも居る普通の20代、と言う方が、新型うつ病を発症している事も多いでしょう。

反対にうつ病の場合は、中高年が特に発症しやすい病気として知られています。
特に男性が多く発症する傾向にあり、自責の念に駆られて自殺をしてしまうなど、自分を責める傾向があるのが特徴です。
普段は本当に真面目なタイプで、責任感が強く、八方美人な節があるのも、うつ病の方の特徴と言えるでしょう。

このように、うつ病と新型うつ病は、発症しやすい年齢層も性別も異なります。
もちろんこうした年齢の方のみが絶対にかかるということではありませんので、注意が必要です。